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*natural ray*

思いのままに、気の向くままに・・・

手紙

1年1組のお友達へ

こんにちは。私は○○○(あっくん)のお母さんです。

皆さんにはいつも朝学校に行く時や帰りに迎えに行く時に会いますが、

にこにこ元気にあいさつしてくれたり、声をかけてくれてありがとう。

そしてあっくんにいつもやさしく接してくれ、色んなことを教えてくれてありがとう。

いつもとってもかんしゃしています。

さて、皆さんは今道徳で「さっちゃんのまほうの手」のお話を

先生に教わって色んな事を感じ、考えたりしていますね。

さっちゃんは右手の指がないことで不便な思いをしたり、

人からひどいことを言われたり・・・。

もしかしたらそのことでからかわれたり、いじめられたりして

悲しい思いをすることもあるかもしれません。

皆さんも知っている通り、

あっくんも生まれつきみんなよりも成長(発達)がゆっくりで、

まだちゃんと言葉を話すことが出来ません。

お勉強もみんなと同じことをするのは難しいし、

運動も体を支えたり動かすのが上手ではありません。

だから、じっといすに座っているのもとても辛かったりします。

でもあっくんは毎日楽しく学校に行きます。

入学してから1度も「学校行きたくない」と泣いたり怒ったりしたことはないですよ。

言葉が話せなくて先生やお友達に言いたいことが言えなかったり、

気持ちを伝えることができなくてくやしかったり悲しかったり

することもあると思います。

みんなが上手にふつうに出来ることがあっくんにはとても難しいし、

出来ない事が多いから辛いと感じることもあると思います。

でもそれよりも楽しい気持ちがたくさんあるからいつもにこにこなんです。

どうしてかわかりますか?

それは先生や皆さんがあっくんを仲間に入れてくれるから。

みんなが温かい気持ちで助けてくれたり、

様子をよく見てあっくんが今どうしたいのか

気持ちを察してくれているからだと思います。

もしあっくんが皆さんにからかわれたり、

バカにされたりいじめられたり、知らんふりされていたら、

学校がこわくなって学校は楽しい場所ではなくなりますよね。

お母さんもお父さんもお姉ちゃんもおじいちゃん、おばあちゃん・・・

みんな悲しみます。

みんなも「もし自分や自分の家族だったら・・」と考えたら

その辛さや悲しみがよくわかると思います。

でも皆さんは「今日あっくんがこんなことをして上手だったよ」

「あっくんはいつもがんばってるよ」と私に教えてくれますね。

お話が出来ないあっくんの代わりに私に学校の様子を教えてくれる、

その温かい心に私は胸がいっぱいになります。

そして本当に助かっています。

あっくんからは毎日のお話は聞けないし、

「今日給食おいしかった?」と聞けば「うん」の返事だけですから・・・(笑)

それに1年生になってから初め出来なかったことも

いっぱい出来るようになっていてびっくりしています。

先生やお友達皆さんのおかげですね。本当にありがとう。

あっくんや、お話に出てくるさっちゃんだけではなく、

世の中には目の見えない人、耳が聞こえない人、

歩くことが出来ない人・・・不自由な思いをしている人がたくさんいます。

生まれつきでなくても、事故や病気でそうなる人もいます。

生きていく上で不自由で不便なことが多くあります。

でもみんな決してかわいそうではないんですよ。

1組のみんなのように助けてくれたり支えてくれるお友達もいるし、

愛してくれている家族もいます。

何よりも少しずつだけれど出来ることが増えるように一生けんめいがんばる、

すてきな、そしてやさしい深い心を持っているから、かわいそうではないんです。

ただ、皆さんよりも大変だなぁと思うことが多いのです。

だから、皆さんにはその大変なところを助けてあげてほしい。

みんなもそうですね。

1人1人とくいなこともあれば、苦手なところや出来ないなぁ・・・

出来るようになりたいなぁ・・・と思うところがあると思います。

そして1人1人が良いところも苦手なところもちがうと思います。

それをみんなでわかり合って、お互いに手伝ってあげたり、

応援してあげることが大切ではないかなと思います。

そしたらみんなもっと幸せになりますね。

みんなちがってみんないいんです。

1人1人みんながすてきで愛されている、かけがえのない存在だということを、

どうか忘れないでくださいね。


********************************

少し前に交流級の担任に先生から、道徳の一環としてあっくんのことを

クラスの子どもたち、もしくは1学年全体に話してほしい、と言われていました。

1学年には支援級在籍の子があと2人いるので、

私を含め3人でそれぞれ話してもらえないかと。

でも・・・

もう1年が終わるというこのタイミングであっくんの紹介ってのもおかしいし、

入学して初めての懇談会では保護者の方に少し説明させていただいてますし。

それに先生方や保護者向けには話せても、今回はまだ1年生の子どもたち。

そうなると難しい言葉も使えないし、

誤解が生まれるような言い回しになってもいけないし、

どのように話せばよいかどこまでくだいて話せばいいか難しい・・・。

他の支援級のお母さんお2人は、1人は2年生になって新クラスで話すからと、

もう1人はどうしてウチだけが特別に話をしないといけないのか

(障がいがあるからと言って話すのはおかしい)

としてきっぱりお断り。

う~ん・・・・。

私もその流れを踏まえて、子どもに話すとなると更に難しいし

まだ1年生にどこまで話してどう理解してもらえるのか・・も分からない。

第一私自身が話し下手であるし、

感極まって子どもの前で泣くのも色んな意味でキツイ(笑)

それに1番怖れるのは、(素直で悪気はないだけに)

子どもに厳しい質問を浴びせられるのも辛い。

例えば「どうしてしゃべれないんですか?」とか聞かれても、私も分からないことだし・・・。

という理由で一応は丁重にお断りさせていただきました。

でも何となく、ずっと心にくすぶるものがあり・・・。

あっくんの障がい云々に焦点を当てるよりももっともっと大きな意味に広げられないかと。

担任の先生とお話しする中で、

先生も決してあっくんの障がいについて詳しく説明するとか

出来ないことを掘り下げることを求めているのではなく、

この1年間であっくんもみんなも一緒に成長していることに

焦点を当てたいとおっしゃったので、

ここは私の想い、願いをまっすぐにお手紙に替えさせてもらおうと決めました。

今、道徳で使っている教本のお話の子どもたちの感想も

いくつかクラス便りに掲載されていましたが、

そこでみんな「かわいそう」という言葉を使っているんですよね。

それを見て、私なりに伝えたいことがはっきりしたのもありました。

クラスのお友達にも感謝の想いが伝われば・・・。

と思って書き始めたのですが、それはそれで難しかったです。

分かりやすく書いたつもりですがきっとこの手紙でもまだ1年生には難しい内容かも。

それに何とも言えないエネルギーが要りました・・・。

精魂込めたからでしょうか・・・(笑)

担任の先生はとても喜んでくださいました。

ゲストティーチャーでぜひ来てください、とまた言われましたが(苦)

ここは道徳の授業で使ってもらえたら・・・と思ってます。

今回のこと・・・

自分の中で何かに試されているような・・・

そんな風にふと感じました

全てには2極性・2面性があります

陰と陽

プラスとマイナス

光と影・・・

心の闇としっかり向き合い

 心の底の声に深く耳を傾ける

自分自身に改めて向き合えたように感じます

ノーマライゼーションの社会理念や

インクルージョン教育の考え方が

日本でも浸透しつつある今もなお

あっくん達のような障がいを持つ人達にとっては

まだまだ生きにくさがあります

でも

みんな同じ社会に生きている

そのことを深くわかってもらいたくて

手紙にはあえて「しょうがい」という言葉は使いませんでした

幼い子どもたちの耳にその言葉だけが残り

無意識に自分たちと切り離して区別して考えられることを避けたかったからです

そしてもうひとつ

それは自分自身を愛すること

自分(いのち)を慈しむこと

そのままで、ありのままで

みんな素晴らしい存在だということ

先日のキッズYOGAのWSで

伊藤華野先生がおっしゃっていたことです

状況的自尊感情ではなく

核心的自尊感情の大切さ

それがあってこそ隣の人に、周りに、

困っている人に手を差し伸べられる

優しくなれるのではないかと私は思います

そのことを子どもたちに伝えたい

それに向き合えた私は

本当に幸せだなと思います餭

 



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